マイクロソフト第 3 四半期決算:お客様によるデジタルイノベーション

[ブログ投稿日:2018年4月26日]

ジャドソン アルソフ (Judson Althoff)
ワールドワイドコマーシャルビジネス担当
エグゼクティブバイスプレジデント

マイクロソフトの第 3 四半期決算では、企業向けクラウドの収益は前年度比 58 パーセント増の 60 億ドルに達しました。この成長はお客様、そしてパートナー企業の皆様のイノベーションと成功によって推進されたものです。今日ではほとんどの企業がテクノロジ企業ですが、以下で述べるのはマイクロソフトと緊密に連携し、デジタルビジネス戦略を推進している企業の一例です。

アプリケーションとインフラストラクチャによる効率性の推進

あらゆる業種の企業が、成長と変革のために、信頼できるクラウド基盤、強力なデータ資産、そしてAI テクノロジへのアクセスを必要としています。Toyota Material Handling Europe は、Azure、AI、そしてHoloLens を活用し、未来の工場のビジョン実現を推進しています。工場全体にインテリジェントなロジックとロボティクスシステムを分散し、「パレットドローン」にパターンを学習させ、プロセスを自動化し、工場のフローを認識できるようにしています。

大手食品製造の Bühler AG は、食品の安全性管理を大幅に向上するために LumoVision と呼ばれる、革新的な光学選別システムを開発しました。マイクロソフトのクラウドを活用したこの新システムは、穀類の選別プロセスの速度と正確性を向上します。従来型の選別器が汚染された穀類を50パーセントしか排除できていなかったのに対し、85 から 90 パーセントの排除が可能になりました。

データとAIによる顧客支援の実現

金融サービスも、企業によるデータと AI の活用が進んでいる業種の 1 つです。現時点で、世界の大規模銀行の 80 パーセント以上が Azure のお客様です。

FinTech のリーダーである Saxo Bank は、170 カ国の顧客向けに 35,000 種の金融商品にアクセスするための“banking as a service” を提供しています。サービスの機能と規模を拡大するために、同行はほぼすべてのテクノロジスタックを Azure に移行しています。また、マイクロソフトはBNY Mellon の関連企業であり、21 兆ドルの資産を管理する金融サービスのテクノロジリーダーである Eagle Investment Systems LLC とも協業しています。同社は、マイクロソフトとの協業により、投資マネージャーがデータを収集し、正当性を検証し、資産を管理し、投資効率を向上できるようにするために、Azure 上で新たなデータ管理プラットフォームを構築しました。

世界最大の宅配事業者である UPS は、AI により顧客サービスを向上しています。出荷について顧客とテキストや音声で対話する UPS Bot 構築のために Azure Bot Service と Cognitive Services を活用しています。また、UPS の開発者は、.NET と Visual Studio を活用して、少ないコード量でモバイルアプリをより多くのプラットフォームに迅速に拡張可能にしています。

モダンなワークプレースで従業員を支援

企業による従業員へのモダンなワークプレース提供を支援することはマイクロソフトの中核的ミッションです。たとえば、英国最大の自動車メーカー Jaguar Land Rover は、130 カ国で高級車を販売し、グローバルで 43,000 人の従業員を雇用し、ディーラー網、サプライヤー、地域ビジネスを通じてさらに 240,000 人をサポートしていますが、Office 365 を選択し、ビジネス保護に必要なセキュリティ機能を提供しながら、英国、米国、中国、ブラジル、スロバキア、アイルランドの従業員のコミュニケーションとコラボレーションを促進するクリエイティブでモダンなワークプレースを構築しています。

消費者向け製品の領域では、Coca-Cola Co. が成長戦略の一環としてデジタル分野でのリーダーシップを発揮しています。同社は、サプライチェーン、従業員コラボレーション、顧客支援という企業活動全体をデジタル化し、全体的体験における信頼性と安全性を構築しています。具体的には、Coca-Cola はMicrosoft 365 と Microsoft Azure を活用して、アーキテクチャーを合理化し、自動化を推進し、業務への影響なしにテクノロジアップデートを提供し、従業員の体験を向上し、予防的な脅威検知を実現しています。

カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーに本社を置く Goldcorp は、アメリカ大陸全体で責任ある採掘事業を行うことにフォーカスしています。鉱業はきわめて変化が激しい業種であり、同社はリアルタイムの意思決定のためにテクノロジ依存度がきわめて高い採掘事業のデータを活用する必要がありました。同社は、Power BI と Microsoft 365 に加えて、鉱山で作業する採掘技術者向けに Surface Pro を採用しました。これは、Surface Pro がファンレス設計だからです。また、本社業務では Surface Studio、Surface Book、Surface Pro も活用しています。マイクロソフトのハードウェアとモダンなワークプレースソリューションでの標準化を行うことで、Goldcorp は業務に関する洞察を獲得し、セキュリティを向上し、将来のテクノロジにより支援される鉱業の基盤を構築しています。

ビジネスアプリケーションによるプロセス合理化

お客様によるイノベーションが進行しているもうひとつのフォーカス分野は、ビジネスアプリケーションとデジタルによるビジネスプロセスの合理化です。

米国最大の未上場フィットネスチェーンの 1 社である 24 Hour Fitness は、420 カ所以上の拠点から成るネットワークで Dynamics 365 と Adobe Experience Cloud を展開しています。このソリューションにより、同社はフィットネス会員のあらゆるタッチポイントにおいて、よりパーソナライズされ、統一されたデジタル体験を提供できるようになりました。Microsoft Dynamics 365 と Adobe Experience Cloud 間でのネイティブなテクノロジ統合により、24 Hour Fitness は会員とゲストが真に求める健康とフィットネスのガイドなどのパーソナライズされた体験を提供するプラットフォーム構築に投資しています。

80 カ国において 200 店以上の小売店を展開するグローバルなファッション企業であるMarc Jacobs International も小売業における良い事例です。同社は、Azure 上で Dynamics とパートナーソリューションの MediusFlow を展開し、サプライチェーンの主要部分を合理化し、各シーズンに新コレクションを提供していくために重要な、常に変化する多様なベンダーやサプライヤーへの支払い業務を行っています。

これらのお客様の事例が示すように、業種を問わずほとんどの企業が、データを重要視し、成長、効率性向上、従業員のコラボレーションの向上、そして、差別化への活用を目指しています。これらの目標こそがデジタルイノベーションとデジタルトランスフォーメーションであり、マイクロソフトは信頼できるパートナーとして企業がこれらの目標を達成する支援を行えることを誇りに感じています。

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ページ冒頭のイラスト:エリ ノイゲボーレン (Eli Neugeboren)

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マイクロソフト第 3 四半期決算:お客様によるデジタルイノベーション マイクロソフト第 3 四半期決算:お客様によるデジタルイノベーション Reviewed by Unknown on May 02, 2018 Rating: 5

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